【内装リフォーム・耐震改修】熊本市|耐震化と水廻りリフォームで快適な住まいへ
- fuziproof
- 1月21日
- 読了時間: 5分
更新日:4 日前

熊本市の木造平屋住宅で、耐震改修により上部構造評点を改善。
あわせて水廻り配置変更や設備更新を行い、安心性と暮らしやすさを高めた事例です。
物件概要
所在地:熊本市
建物種別:木造 平屋建て(戸建て住宅)
建築年:平成2年
延床面積:約42坪
工事内容:耐震改修工事/内装改修工事/設備改修工事

ご相談の背景/耐震診断で分かった建物の状態
熊本市の「耐震診断士派遣事業」にお客様が申し込まれたことをきっかけに、弊社で一般診断を実施したところ、建物の耐震性能に課題があることが判明しました。
全体的に開口部が多く、耐力壁の量が不足していたこと、耐力壁の配置に偏りが見られたこと、屋根が瓦葺きで重い建物に分類されることなどから、上部構造評点は0.59と評価されました。
上部構造評点とは、建物の耐震性能を示す指標で、1.0以上で最低限の耐震強度があると考えられ、1.0未満の場合は耐震補強が推奨されます。
本件では0.59という結果から、地震に対して補強が必要な状態であることが分かりました。
この診断結果を受け、弊社にて補強設計および耐震改修工事のご提案を行い、施工を実施する運びとなりました。
耐震改修工事の際には壁(一部床や天井)を解体して補強を行うため、長年ご希望されていた水廻り(動線)の改善や内装のリフォームも併せて行うことになりました。
▸耐震診断の必要性について詳しくは以下のトピックスで解説しています。
工事内容について
【耐震改修工事】
建物全体の耐震性を高めることを目的に、10箇所の壁を対象として補強を実施しました。具体的には、既存の壁に筋交いを新設・補強し、柱頭・柱脚には金物を設置、さらに構造用合板を施工することで、壁の強度と建物全体の耐力を向上させています。
また、既存の掃き出しサッシは開口幅が大きく、耐力壁が確保しにくい状態であったため、既存サッシを解体・撤去し、幅の狭いサッシへ交換することで新たに耐力壁を設けました。
熊本市の戸建て木造住宅耐震改修事業の補助金を活用し、費用面の負担を抑えながら、効率的かつ安全な改修を実施しました。
それぞれの壁ごとに必要な補強方法を選定することで、過剰な工事を避けつつ、安全性を確保しながら効率的な耐震改修を実現しています。

【内装・設備改修工事】
耐震改修工事にあわせ、長年お考えだった住まいの使い勝手を見直す内装・設備改修工事も行いました。「耐震工事をするなら、この機会に水廻りの位置も見直したい」というお施主様のご要望を受け、生活動線の改善を重視したプランとしています。
元々洋室だったキッチン近くのスペースに、浴室と洗面脱衣室を移設。タイル張りだった既存の浴室は、お手入れがしやすく断熱性にも優れたユニットバスへ変更し、冬場でも快適に使える空間となりました。洗面台には、作業のしやすいカウンター付きのものを採用し、デザイン性と使い勝手の両立を図っています。
これまで浴室・洗面脱衣室として使われていたスペースは、書斎兼収納として再活用。水廻りの移設によって生まれた空間を、暮らしに合わせた用途へと転換しました。
トイレは将来の使いやすさを考慮し、ゆとりのある広さに。内装もタイル張りからクロスとフローリング仕上げに変更し、冷たさを感じにくい、温かみのある空間へと整えています。




あわせて、リビングの床張替えも実施し、住まい全体の印象を一新。キッチンには造作収納を設け、収納量を確保しながら、空間に馴染む仕上がりとしました。
耐震改修工事の補助制度の対象外となる工事のため、内装リフォーム工事として別途施工し、日々の暮らしやすさや将来を見据えた住まいづくりを、耐震改修と同時に実現しています。
【その他工事】
耐震改修工事に伴い新設したサッシには、台風対策を意識した強度の高い雨戸を採用しました。
本工事も耐震改修工事の補助制度の対象外となるため別途施工となりましたが、これまで台風のたびに被害をご心配されていたとのことで、雨戸の開閉や事前の備えがしやすくなり、台風対策の負担が大きく軽減されました。

施工後の変化
耐震改修により、建物の耐震性能は大きく改善され、施工前の上部構造評点0.59から、改修後は1.022となりました。これにより、震度6強程度の地震でも「一応倒壊しない」住まいとなりました。(※上部構造評点の「1.0」という評点は最低基準の耐震強度となります。 「一応倒壊しない」という結果ですが、地震の規模やその時の地盤の状態によっては異なります。)
また、水廻りの配置を見直したことで家事や移動の動線が整理され、日々の暮らしやすさも向上しました。生活動線が楽になったと、お客様にもお喜びいただいています。浴室や洗面、トイレは使い勝手と快適性を重視した空間となり、住まい全体の印象も明るくなりました。
耐震性能の向上と暮らしやすさの改善を両立し、将来を見据えた住まいとなりました。
コメント
耐震改修は「強くすること」が目的になりがちですが、実際の暮らしと結びついてこそ意味があります。
今回は耐震性能の向上に加え、水廻りの再配置によって生活動線も整理でき、日常の使いやすさまで含めた改修となりました。
安全性と暮らしやすさの両立を図れた点が、今回の改修の特徴だと考えています。
こんな方に参考にしていただきたい施工事例です
築年数の経過した木造住宅を所有されている方
耐震性能が気になっており、耐震補強を検討している方
耐震改修工事の際に、生活空間の利便性や付加価値も同時に考えたい方
お家のリノベーションを検討している方
