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【耐震改修工事】宇土市|これからの地震を考え、補助制度を活用して行った耐震改修

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  • 18 時間前
  • 読了時間: 5分
宇土市 耐震改修工事(左:筋交い新設・合板下地施工、右:構造用合板施工)
耐震改修工事(左:筋交い新設・合板下地施工、右:構造用合板施工)

熊本地震を経験し、「次に来る地震が心配」と感じている方は、宇土市でも少なくありません。本記事では、旧耐震基準で建てられた木造住宅に対し、耐震性の向上を目的として行った耐震改修工事の施工事例をご紹介します。

耐震診断の結果を踏まえ、宇土市の補助制度を活用しながら、必要な箇所に絞って補強を行いました。

物件概要

  • 所在地:熊本県宇土市

  • 建物種別:木造 2階建て(戸建て住宅)

  • 建築年:昭和52年(旧耐震基準)

  • 延床面積:約31坪

  • 工事内容:耐震改修工事

ご相談の背景/耐震診断で分かった建物の状態

本物件は、現行の耐震基準が定められる以前の旧耐震基準で建てられた住宅でした。 熊本では過去に大きな地震が発生しており、「今後も同様の地震が起こる可能性があるのではないか」と、耐震性についてご不安を感じられていたことが、今回のご相談のきっかけです。

まずは建物の耐震性能を把握するため、宇土市が実施している戸建て木造住宅耐震診断事業を活用し、耐震診断(精密診断)を行いました。

その結果、上部構造評点は0.47 となり、地震に対する安全性に不安がある状態であることが分かりました。

上部構造評点は、建物の耐震性能を示す指標で、1.0以上で最低限の耐震強度があると考えられています。一方、1.0未満の場合は、耐震補強を検討することが推奨されます。

今回の診断結果を踏まえ、戸建て木造住宅耐震改修等事業の補助制度を活用しながら、補強設計および耐震改修を行うご提案をしました。


▸耐震診断の必要性について詳しくは以下のトピックスで解説しています。

工事内容について

今回の耐震改修工事では、耐震診断の結果をもとに、建物の上部構造評点を1.0以上に引き上げることを目標に補強計画を立てました。

耐震補強は、単に壁を増やせば良いというものではなく、耐力壁の位置も重要です。 そのため、耐力壁の量だけでなく、配置バランスにも配慮した補強を行っています。

具体的には、1階・2階あわせて計11箇所の壁の補強を実施しました。

主な工事内容は以下の通りです。

  • 筋交いの新設および補強

  • 柱頭・柱脚金物の設置

  • 構造用合板の設置

これらの補強により、不足していた耐力壁を補うとともに、耐力壁のバランスを見直しました。


宇土市 耐震改修工事(左:筋交い新設、右:柱頭金物施工)
耐震改修工事(左:筋交い新設、右:柱頭金物施工)
宇土市 耐震改修工事(左:筋交い新設・合板下地施工、右:構造用合板施工)
耐震改修工事(左:筋交い新設・合板下地施工、右:構造用合板施工)

また、耐震改修工事は基本的にお住まいになりながらの施工をさせていただいています。

生活への影響をできるだけ抑えるため、 工事範囲や工程を区切りながら、順次補強を進め、今回は約3週間の工期がかかりました。


宇土市 耐震改修工事(左:施工前、右:復旧後)
耐震改修工事(左:施工前、右:復旧後)

上の写真は、耐震改修工事を行った壁の一箇所で、施工前と復旧後の様子を比較したものです。壁や天井の一部を解体し、補強工事を行ったうえで復旧しています。

耐震改修工事では、一般的に壁すべてではなく補強が必要な壁のみを解体して補強を行うため、どうしても仕上げが変わる箇所が出てきます。この壁は、もともと化粧合板仕上げだった壁を、木目調のクロスで仕上げとしましたが、既存の内装ともなじむ状態に仕上がりました。


宇土市 耐震改修工事(左:解体・筋交い新設時、右:復旧後)
耐震改修工事(左:解体・筋交い新設時、右:復旧後)

上の写真は、床の間を解体(筋交いを新設)した施工中の状況と、補強後に復旧した状況です。

天井の解体は必要最小限にとどめ、 床の間という住まいの中でも大切な空間であることを踏まえ、 見た目に違和感のない仕上がりとしています。

施工後の変化

耐震改修工事後、再度評価を行った結果、耐震診断時に 上部構造評点0.47 だった建物は、耐震性の目安となる評点1.0 以上まで性能を向上させることができました。

これにより、震度6強程度の地震でも「一応倒壊しない」住まいとなりました。(※上部構造評点の「1.0」という評点は最低基準の耐震強度となります。 「一応倒壊しない」という結果ですが、地震の規模やその時の地盤の状態によっては異なります。)

今回の耐震改修により、耐震診断で指摘されていた構造上の不安点が整理され、数値として耐震性能の改善を確認できる状態となりました。

また、補強箇所を必要な部分に絞って計画したことで、建物の間取りなどを変えることなく耐震性を高めることができ、お客様からも「安心につながった」とのお声をいただきました。

コメント

耐震改修工事は、建物の状態や耐震診断の結果によって、必要となる補強内容や工事規模が変わります。

今回は、耐震診断(精密診断)で現状を数値として把握したうえで、補強箇所を必要な部分に絞り、間取りや使い勝手を大きく変えずに耐震性を高めました。

耐震改修を検討する際は、診断結果をもとに、無理のない方法を選ぶことが大切です。

こんな方に参考にしていただきたい施工事例です

  • 宇土市で耐震改修を検討している方

  • 昭和56年以前に建てられた木造住宅にお住まいの方

  • 耐震診断の結果を、どう判断すればよいか迷っている方

  • 補助金を活用した耐震診断・補強計画・耐震改修工事について知りたい方

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